第33回情報理論とその応用シンポジウム(SITA2010)

投稿者: | 2010年12月7日

講義などで木曜の朝から参加: 深夜バスに乗り込む(梅田バスターミナル, 水曜21:50)


今年の情報理論とその応用シンポジウム(SITA 2010)は、信州大学の杉村立夫先生(実行委員長)をはじめとする方々のご尽力で、長野市の松代温泉のホテルで開催された。私は、青山学院大学の助手だった頃、就職の関係で長野市に訪れている。そのときに、杉村先生の(自慢の)別荘に宿泊させていただいた。そのときから、かれこれ17年にもなる。

今年のSITAは講義などの関係で、3日目(木曜)からの参加となった。長野インターという深夜バスの停留所を降ると、会場のホテルに歩いて10分くらいで到着した(6:15 AM)。私が発表するセッションは、9:00AMから始まった。水曜の朝に北海道から帰ってきて、講義をしてから来たので、若干疲れが残っていた。会場は、同じセッションで甘利俊一先生(理研)の発表もあったので、立ち見の人が出るほど混んでいた。

MDL基準の一般化

私の発表は、MDL基準の一般化に関するものである。従来は、有限個の値をとる確率変数についてユニバーサル符号化やMDL基準が検討されていた。私の発表は、定常エルゴードな確率変数の列に対する一般化についてであって、確率密度関数が存在しない場合なども含む。同じ情報理論でも数学出身の人で測度論(の初歩)をわかっている人には、よくわかってもらえたと思われる。結果の宣伝、および論文投稿に向けての整理がついたので、よかったと思っている。

SITA2010 懇親会: 奨励賞の授与

金曜(最終日)の午前は、ユニバーサル符号化というセッションで座長を務めた。早稲田大学の松嶋先生や、研究室のずっと後輩の発表などを聞くことができた。誰ということもないが、SITAでよい成果をぶつけてきている人がかなりいる。来年は、岩手県の温泉で開催される。大阪-花巻の路線は、航空会社の経営の関係でなくなるというが、新大阪から新幹線を乗り継いででも参加したいと考えている。

懇親会でのエキシビジョン: 松代太鼓 (動画)