International Conference on Artificial Intelligence (ICAI-2010)

投稿者: | 2010年7月16日

キーノートは、ショーのシアターで行われた

7月11日までCatalina島で行われていたUAI 2010に引き続き、Las Vegasで7月12日から15日まで開催されたICAI 2010に参加して研究発表を行った。初日の午前は、キーノート講演が行われた。ファジー理論のZadeh氏の講演も行われた。私は、UC San DiegoのLui Chang氏が構造学習のセッションを開くというアナウンス(AI学会のML)があったので同調した。ただ、われわれのセッション以外は、一般講演は(遠慮なく言わせていただくと)低調であった。エキサイティングといえる結果が皆無に近かった。

陽気なPeter Geczy氏(産業技術総合研究所)のチュートリアル

救いは、産業技術総合研究所のPeter Geczy氏のWebマイニングに関するチュートリアル、Vladimir Cherkassky氏のSVMに関するチュートリアルであった。ともに数理的ではなかったが、本質をよく捉えていたチュートリアルで、勉強になった。

Vladimir Cherkassky氏のSVMに関するチュートリアル

このICAIというのは、それだけの単独の会議ではなく、計算機科学の小さな会議の集合体でで、全体としてWorldComp 2010というタイトルがつけられていた。そのうちのひとつにすぎなかった。1個の会議に参加すると、プロシーディングはもらえないが、WorldCompの全部の論文の入ったCDがもらえ、聞きたい講演が行われている会議に参加できた。データマイニングの会議(DMIN 2010)は、Vladimir Cherkassky氏を中心に、Vapnik氏の弟子やレベルの高い発表を集めていた。私も実は大部分の時間、その会議に参加していた。

会場のホテルから無料トラムで、にぎやかなところにアクセスできた。もっとくつろいでもよかった。

Las Vegasは、何かとよく来るところで、見たいショーは以前に大体見ていたので、夜も遊ぶことがなかった。ホテルの部屋で学生に与えていた問題(研究課題)の答えを考えていた。以前に来たときと比べて、City Centerというエリアができていて、しいて言えば、そこのCristalというモールで服を2着買ったくらいだ。といっても、毎日朝の8時から夜の9時まで講演があったので、そのようにくつろげたのは、夕方6時に終わった最終日のみであった。