理学部4年 「応用数理学9」と大学院理学研究科「複雑系概論」で行ったベイジアンネットワークの講義が、14回で完了した。2009年7月に出版された拙書「ベイジアンネットワーク」は、半年の講義で1冊全部を理解するのは、学生にとって大変であったかもしれない。学部4年の後期に割り当てられていたので、登録した学生は少なかったが、熱心に最後までついてきた学生もいた。
最後の講義で配布して回収するアンケートを読み、私なりに反省すべき点は反省し、次学期への改善につなげるべく検討している。このアンケートは、講義の一番最後に学生に配布回収して、それを教官が読んで講義のレベルアップを図るためのものである。毎回同じ形式であるが、以下のような(学生への)質問からなっている(回答しやすいように選択肢がついている)。ただ、一生懸命に講義をしていて「この授業に全体として満足していない」と答えられると結構つらい、ということもある。
この講義の最後の方では、レクチャーではなく、質疑など議論を中心とした進め方に切りかえていった。ベーシックなコースというよりは、情報数理、応用数理はこうやって勉強するんだ、というアドバンストなコースなので、その方が適していると思われた。
ベイジアンネットワークの講義 最終回のスライド
A. あなたの授業態度について
1.この授業に最初から最後まで出席した割合はどれだけですか。
2.この授業の予習復習に毎週どのくらい時間をかけましたか。
3.この科目のシラバスを読みましたか。
4.この授業内容に関して、先生や友人に質問しましたか。
B. 授業への感想
1.教員の言葉は明瞭で聞き取りやすかったですか。
2.板書の字の大きさ、わかりやすさ、速度や量は適切でしたか。
3.あなたはこの授業の内容をどの程度理解できたと思いますか。
4.あなたにとって授業は有意義でしたか。
5.教員は学生の質問に丁寧に答えていましたか(あなたの質問に限りません)。
6.この授業に全体として満足しましたか。