24年ぶりのUncertainty in Artificial Intelligenceの登壇@Sydney

投稿者: | 2017年8月20日

8/12-15にシドニーで開催されたUncertainty in Artificial Intelligence (UAI)に参加して、研究成果を発表してきました。

共著で論文が採択されたことはありますが、筆頭では実に24年ぶり(UAI 1993依頼)のことです。論文は、ベイジアンネットワークの構造学習で分枝限定法を用いる方法に関するものです。
Joe Suzuki and Jun Kawahara: Branch and Bound for Regular Bayesian Network Structure Learning

会場は、ダーリング・ハーバーに面した国際会議場で、その直前までInternational Conference on Machine Learning (ICML)が開催されていました。バンケットは、ディナークルーズで、シドニー湾をめぐりました。
今回参加してみてちょっと残念だったのは、確率的グラフィカルモデル(PGM)に関する論文の割合が大幅に減少していて、機械学習の主流の分野の論文の比率が増えていたことでした。1990年代前半は、ファジーやDS確率など不確実性に関する論文が半分、PGMに関する論文が半分ぐらいであったように記憶しています。会議名のUncertaintyという名前にフィットしていました。現在は、機械学習のトップ会議と言われていますが、以前主流だったPGMに関する論文が大きく減少していたことが、ショックでした。

帰路は、ファーストクラスで戻りました(今回は、航空券については研究費からの支出を辞退して、マイルで購入しました)。タイ航空で、バンコクで乗り継ぎ時間があれば、ラウンジでタイマッサージのエステをしてもらえたのですが、飛行機がおくれて、乗り継ぎ時間が短く、カートにのせてもらって移動しました。カートを運転したのは女性でしたが、50キロくらいの速度になったと思います。ビジネスやエコノミーの人は、乗れなくて、翌日の飛行機になったのではないかと心配しました。でも、機内のシャンペン(ドンペリ)は美味しく、何度もおかわりしました。