2010年前期の講義が始まった。今回も、2009年7月に出版した「ベイジアンネットワーク入門」(培風館)を教科書にして講義を行う。木曜の4限(14:40-16:10)で理学部B302という部屋である。正式な講義名には「複雑系概論」というタイトルがついている。
今回は、内容的に同じだが、前回(2009年度後期)と比較して、私なりに以下の点を注意したいと考えている。
- わかるかどうか、受講者ひとりひとり最後まで確認する。家庭教師であるかのように、理解度を確認する。
- 離散や連続を仮定しないで、一般の確率測度で成立するものは、そのような扱いでスライドやテキストの記述に若干修正を与える(一般化する)。
現在は、“Mathematics of Bayesian Networks”の出版を目指している。「ベイジアンネットワーク入門」の英語版というわけではないが、ある程度ふまえることになる。また、当然のこととして、品の高い講義を目指してる。責任とか義務とかという以前に、研究と同じように講義も、没頭していけば、楽しいものである。